和歌山県立医科大学第1外科

HOME > 病気と治療のコラム > マンモトーム生検とは

マンモトーム生検とは

■癌の治療の種類

 乳癌の罹患率は,年々,増加しており,早期発見・早期診断の意義はとても大きくなっています。また,各種画像診断の進歩に伴い,微小病変の確定診断を求められる機会が増加してきています。現在,乳癌の確定診断である病理検査の方法には穿刺吸引細胞診,針生検,切開生検,マンモトーム生検があり,微細石灰化および微小病変に対してはマンモトーム生検が有用であると言われています。乳房生検では,傷を全く回避することはできません。だから,『傷痕を最小限にとどめる』,そこから生まれたのがマンモトーム生検です。

 マンモトームとは,米国でパーカー医師らによって研究開発された画像ガイド下で使用する乳房専用吸引式組織生検システムです。1995年米国での発売開始から2001年末までに全世界で約2,800施設,約900,000症例以上に使用され,当科では,2001年9月より,マンモトーム生検システムを導入し組織学的な確定診断を必要とする症例に対して超音波ガイド下およびステレオガイド下にマンモトーム生検を施行しています。マンモトーム生検は,侵襲の大きな外科的切開生検に取って代わる手技であり,早期に確定診断をつけて患者さんに安心して頂きたいという観点から,積極的にマンモトーム生検を適応すべきと考えています。また,2004年4月からは保険適用となりました。

■マンモトーム生検の特徴

1. 傷痕は約5mm以下の小さな傷です。
2. 縫合の必要はありません。
3. 乳房の変形もありません。
4. 生検時の痛みはほとんどありません。
5. 平均検査時間は約30分で,入院は不要です。
6. 1回の刺入で確実な診断ができます。

■マンモトーム生検の方法

1. 乳房をマンモグラフィ(乳房X線写真)で撮影したり,エコー(超音波)で観察します。
2. 皮膚を消毒後,乳房に痛み止め(局所麻酔薬)を注射します。
3. これにより,ほとんど痛みを感じることはありません。
4. 病変をマンモグラフィあるいは,エコーで見ながら,乳房にマンモトームを刺入します。
5. マンモトームの自動吸引装置が組織を吸引・切離し標本を採取します。
6. マンモトームを乳房から抜き,生検部位を約10分間手でおさえて圧迫止血し,
スペース傷口はテープで止めます。糸で縫う必要はありません。

■マンモトーム生検の合併症

 マンモトーム生検時の合併症に関しては,特別に処置が必要な合併症は1〜2%程度であると報告されています。主な合併症は出血,血腫,検査中の気分不快や不良などです。

■マンモトーム生検が終わったら

1. 生検終了後,乳房を圧迫帯で固定し,翌日外来で傷口の消毒・観察をします。
2. 生検当日は,入浴および激しい運動は控えてください。
3. 生検後,強い痛みを感じることはありませんが,念のため痛み止めの薬を3回分処方します。
4. 検査の結果は,約1週間ほどでわかり,結果に応じて以後の治療方針を患者さんと
スペース相談の上,決定します。

 

 
ライン

↑Top

病院案内

アクセスマップ