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DIARY

医師日記

2024年9月
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2023年9月15日の日記|西村 好晴

私の家は築20年ぐらいになります。家を建てた頃、庭に小さなシマトネリコの木を植えました。次第に成長し、今では二階の高さぐらいの大きさになりました。ちょうどいい具合に、私の部屋の緑のカーテンになっています。8月中旬のある日、窓を開けて、シマトネリコの木を見て、枝と枝の間に鳥の巣を見つけました。今まで野鳥が庭で餌をついばむことはありましたが、巣を作ったのは初めてでした。おそらくヒヨドリの巣だと思います。巣を作るということはそこがヒヨドリにとって安全な場所であったのかもしれません。そう思うと、ちょっと嬉しくなってきました。暑い夏の日中も、大雨の日もヒヨドリは巣の中でたぶん卵を温めていたのだと思います。できるだけ、脅かさないように、時々、そっと遠くから見るようにしていました。2週間ほどして、小さなくちばしをパクパクさせている雛を見つけました。親鳥が早朝からせっせっと餌を運んで、上手に均等に餌を与えていました。巣立ちする日を楽しみにしていました。ところがある日突然、雛も、親鳥もいなくなり、巣だけが少し傾いた状態で残っていました。今もそのままの状態にしています。外敵に襲われたのか、巣立っていったのか、それにしてはまだ雛の状態であったのではないか、など、いろいろ思いを巡らせましたが、再びその巣にヒヨドリが近づく気配はありません。願わくば、雛が無事に巣立ち、親鳥と一緒に生活し、いつか再びこの木に戻ってきて巣を作って欲しいと思う今日この頃です。

心臓血管外科

2023.09.15 Fri 23:55