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DIARY

医師日記

2026年8月
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2026年8月15日の日記|上松耕太

病気のお子さんの親御さん、「私が泣いてもしょうがないですからね」。映画、ニュースで感動する、気の毒に感じる、涙を流すのは自分の問題でなく距離があるから。絶望に涙はなくそこから再生を待つだけ。亡くなった方や病気の方に対する哀悼、お見舞いを安易にSNSにあげる違和感。お見舞い、葬儀場での悲痛な演出、積極的な葬儀場の広告、仕出し弁当の試食、間違ったことはしてないが…謝罪会見でお辞儀するが服装や笑顔で炎上する。身近な人間関係で、『ありがとう』、『すみません』の言葉に心がないと喧嘩になることはないですか。不満を表せばハラスメントになる。
アダムとイブは知恵の実を蛇にすすめられ食べた途端にエデンの園を追放された。Logosを手に入れ無垢な世界から追い出された。裸でいることに羞恥心を覚え、服を着て追い出された。我々は裸で生まれ、服を着て、言葉を覚え、知恵logic(教育)を得て世界(自然)をその窓から眺める。言葉での表現が事実、経験と教えられる。美味しいものを食べるのではなく、産地、食材、誰がどのレストランで作ったことを確認しながら口に入れる。消費行動と値段は需要と供給だけで決まらず仕込まれた情報に大きく影響される。ブランド名の刻印と余剰製品の破棄で価値が維持される。
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ここ数年の平均気温の急激な上昇は二酸化炭素の過剰産生だけで説明できない。コロナウイルスのような予想できない感染はいつ起きるかわからない。ゲリラ豪雨、梅雨時の降水量の減少、季節外れの台風など、name(名前)をつけて分類、分析、予測できていたはずの世界が予想外の展開をする。血圧を下げようと薬を投与すれば体は血圧を上げようと反応する。生まれ持ってきた体に手を加えるとlogicで良いことをしているはずだがそれまで馴染んできていた臓器の急激な変化と反応でとんでもないことが起きる。無力感。対処できない自然と向き合い謙虚になる。Memento mori, Carpe diem.
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膨大な情報量の自然に怯えていただけの我々は言葉を覚え名前をつけ自分が納得するように分析し少し安心できた。病名をつけメカニズムを自分なりに分析しそれに対する治療法を考える。主観から逃れられていない客観の矛盾。実際に見えていないものを想像、イラストにして自分の感覚から得た情報で論理を作り納得する。スライドで統計学的優位差を示されると納得するしかない。もっと複雑なことが起きていて予測通りの結果にならなくても受け入れるしかないのだが、論理、システムが前提の議論の中で原因と解決法が求められ続ける。それを示さないと納得されないが見つかる前に別の大きな問題が起きてリセットされる。Sodom、Gomorrahの町では雷を恐れ、期待されていた。自然が管理され都市化煮詰まった思考街並みは更地にされ再生する。自暴自棄、思考停止かŚiva神?熟し切った社会は自然災害や戦争でリセットされてきた。
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知恵を得て言葉を覚えた我々は安易な言葉を見透かされ信頼を失う。とりあえず「ありがとう」、「すみません」が礼儀、謝罪会見が危機管理とされる。communicationは言葉(意志がなくても)で、サービスのマニュアルが大量に作られ引き攣った笑顔が蔓延する。Humor (愛)のない笑いは凶器となり得る。高い感性に見透かされる欺瞞、真意のない社交辞令で衝突が生まれ、それを避けようと工夫された媒体が重宝される。Face to faceよりも携帯、それよりもメール、ラインでのcommunicationがストレスを感じない。携帯の通信もBluetoothやairdropで、communicationは行われる。脳内にチップを移植し情報伝達、指と指を触れて情報伝達、直接脳内に情報伝達それが世界になっていた。
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アダムとイブが別の木の実を食べていればどんな世界か。

世界を感性で捉えてフィルターをかけずにoutputするとえぐみが増して濾過しすぎると味気ない。苦痛を必死で訴えると狂人と扱われ静かに伝えると受け流される。おおかみ少年は話を盛って、嘘をついて信頼を失った。マイナンバーカードで薬歴、受診歴、病歴は伝えられるが病状は伝わらない。Bluetooth, airdropで伝わると便利だ。
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言葉のCommunicationは実感、奥行きを持たせないと誤解され、良し悪しは連続して真意がどこに位置するのか精緻な表現が必要になる。が、タイムパフォーマンスが優先され話が中断される。つたわらない。

伝えようとしてくれる時は時間の許す限り話を聞こう、聞いてくれる人がいればゆっくり丁寧に話そうと思う。

心臓血管外科

2026.08.15 Sat 00:00