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OUR GROUP

診療グループについて

ACHIEVEMENT

前年度の手術実績

*過去の手術実績は「手術統計」ページをご覧ください。

STAFF

呼吸器外科 教室員紹介

THORACIC SURGERY

呼吸器外科

肺および胸腔手術の特徴と最新技術の導入

呼吸器グループでは肺癌、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、気胸、膿胸などを中心に、年間約260件の手術を行っています。

胸腔鏡手術には、小さい孔からカメラを入れて、モニターの画面のみを見て行う完全胸腔鏡下手術と、少し大きめの創部から直接に手術野を見ながら胸腔鏡を補助的に使用するハイブリッド手術(胸腔鏡補助下手術)があります。

当院では3cmより小さい腫瘍では、患者さんの体に優しい低侵襲手術である完全胸腔鏡下手術を選択しています。

大きな腫瘍は取り出す際に創部を延長しないといけないため、小開胸以上の手術を行っています。

2019年6月からは、最先端の手術であるロボット支援下手術(ダ・ヴィンチ手術)を開始し、近年増加傾向です。

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RECRUIT

呼吸器外科専門医として活躍するために

研究について

呼吸器グループの研究については、多くの国際学会、全国学会で発表を行い、論文発表も積極的に行っています。大学病院は、実臨床だけではなく、新たな治療法の開発を目指すことも大事な社会的使命と考え、積極的に臨床試験にも参加しています。新規治療はより良い効果を期待して行われますが、反面思わぬ利益が生じる可能性もあります。その為、十分な説明を聞いていただいてから、自由意志で参加を決めてもらっています。

ワークライフバランスを重視したキャリア形成支援とチーム医療の実践

呼吸器外科では主治医制ではなく主治医チームで診療に当たっています。また病態が他の分野にまたがる場合、呼吸器内科など、他の診療科とも緊密な連携をとり、患者さん毎に必要な“チーム”を結成し、チームで診療に当たっています。より適切な医療を提供できるだけでなく、合理的に無駄を省き個人の負担を軽減することで、昨今社会問題になっている医師の過重労働の問題にも対応します。

INTERVIEW

先輩インタビュー

矢田 由美呼吸器外科 助教

研修医の先生方へ

こんにちは。呼吸器外科チームの矢田由美と申します。私は2009年に島根大学医学部を卒業し、卒業後は出身の和歌山県に戻って和歌山県立医科大学で初期研修を終了し、外科学第一講座に入局して現職に至ります。私は普段、二人の子供たちを子育てしながら呼吸器外科専門医として大学病院の方で平日フルタイム勤務しています。今回は、周囲からのサポートも頂きつつですが育児と両立しながら呼吸器外科を続けている女性外科医の視点で、私の日常も含めた呼吸器外科チームの魅力をお話しさせて頂こうと思います。

育児と仕事の両立が始まって一番大きく変わったことは、自由に使える時間がかなり制限される点と、仕事の前や終わってからもやること山積な点です。それまでは勤務時間内に終わらない仕事があれば残業や休日出勤でこなせばよかったのに、育児中は仕事にもタイムリミットがあります。よってそれまでより仕事量を減らして周囲に協力を依頼することになり、周囲より早く帰宅することに負い目を感じて日々周囲の顔色を窺って謝りながら帰ることが当初はよくありました。しかし今の呼吸器外科チームはリーダー医師をはじめとしてチーム全体が“育児を主体として担う医師には勤務時間に制限がある”のを共通認識として持って下さっており、逆に周囲から「残ってる事あればやっとくよ」と声をかけてくれるので精神的負担が大きく減りました。そして私自身も感謝の気持ちを常に忘れず伝えるようにし、勤務時間内に効率よく仕事をする最大限の努力をし、チームの一員として仕事をこなして外科医としてのキャリアアップも諦めずに済むことでモチベーションが維持できています。他にも様々な働き方の工夫があり、勤務時間内に執刀手術や術後管理がしやすいよう朝1件目の手術枠を下さったり、休日は当番制にして過度な優遇をさけて不公平感を減らしたり(実際この休日当番中に残務処理もできるので私にもメリット大!)、勉強会やカンファレンスも勤務時間内に行えるよう可能な範囲で時間変更したりと、働き方改革に率先して取り組んでいます。これらは育児中の女性医師のみならず男性医師のWork Life Balanceを保っていく上でも大切ですし、今後もみんなで風通し良く協力し合って知恵を出し合ってより良い働き方を目指して行こうという雰囲気でいっぱいです。

最後に呼吸器外科の魅力も忘れずお伝えしたいと思います。呼吸器外科の手術は主に肺を切ることと思われがちですが、実際は肺を切るより肺動脈や肺静脈といった大血管の血管鞘という薄い膜を剥離していく繊細な技術が主体となってきます。この技術を習得してスキルアップしていく達成感、さらに現在主流となっている低侵襲手術の完全胸腔鏡手術やロボット支援下手術は安全に行うための技術認定や資格試験もあり、5年10年15年と呼吸器外科医を続けても飽くことなくスキルアップを目指せる面白さもあります!そして多くの方が罹患する肺癌の治療のうち、根治を目指せる病期には手術が非常に重要な役割を果たすことになり、患者さんやご家族からの感謝の気持ちも大きな励みになります。

少しでも呼吸器外科の仕事に興味を持って下さった方は是非研修や見学にお越しください!いつでも呼吸器外科チーム全員で大歓迎ですよ!